過敏性腸症候群(IBS)の治療法

過敏性腸症候群(IBS)の治療法

過敏性腸症候群(IBS)の治療法

 
過敏性腸症候群(IBS)の治療法は、食事療法や運動療法などご自身のライフスタイルの改善からがスタートです。
 

食事療法

下痢を繰り返している場合、香辛料や冷たい飲食物、脂っこいものなどを避けます。
 
アルコールも下痢の原因になる可能性があるため、できるだけ控えましょう。
 
 
便秘を繰り返している場合は、香辛料などの刺激の強い食品は避けて、水分や食物繊維を多く取れる食事を心がけましょう。

運動療法

やはり、適度な運動は腸の働きを整える効果が期待できるほか、気分転換やストレス発散にもなります。
 
 
ご自身のライフサイクルにプラス体操や散歩などの適度な運動を生活に取り入れましょう。
 
 
 
 
 

薬物療法

 
食事療法や運動療法で症状が改善しない場合は、医師による薬物療法が用いられることがほとんどです。
 
薬物療法では、症状や重度により数種類の治療薬が処方されます。
 
 
近年の研究により直接腸に作用するセロトニンという物質が採用された新しい治療薬が提供されだしており、大きな期待が寄せられています。
 
 
 
・セロトニン3受容体拮抗薬【イリボー】

過敏性腸症候群(IBS)の治療法

 
男性にのみ処方される下痢型IBSにおいての新治療薬です。
 
セロトニン3受容体拮抗薬は、腸内でのセロトニンの作用を抑えることで、下痢症状や腹部症状を改善します。
 
日々の生活の中で感じてしまうストレスや不安を腸にまで響かないようにしてくれます。
 
ただし、副作用があり、顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ、アナフィラキシー様症状、急激な腹痛、血便、発熱の症状例があります。
 
特に腹部膨満、便秘、硬便になる強い傾向があります。
 
別の持病がある場合、フルボキサミンや抗コリン薬などの薬を併用する場合に注意が必要な場合があります。
 
 
 
 

 
・高分子重合体【ポリフル・コロネル他】
 
高吸水性ポリマー(人工的な食物繊維的物質)という物質でできている薬。
 
水分を吸収する作用があり、便秘でも下痢でも、便の状態のバランスを整える効果があります。
 
重篤な副作用はありませんが、急性腹症や術後イレウス、高カルシウム血症や、腎臓の悪い人、高齢の方は使用を控えてください。
 
また、カルシウム分が多く含まれていますので、カルシウム剤や骨粗しょう症のビタミンD製剤との併用はカルシウム過剰になるため併用は避けてください。
 
また、抗生物質などの一部の薬の吸収を妨げるため、薬効を落とす可能性があります。
 
また、嘔吐、腹部膨満感、肝機能数値のAST、ALT、γ-GTP、ALPが上昇する場合があります。
 
 

 
 
・消化管運動調節薬【セレキノン他】
 
胃腸などの消化器の働きを活発にしたり、抑えたりする治療薬です。
 
消化機能の低下時にも効果的で、下痢にも便秘にも効きます。
 
一般的な胃腸薬で市販薬名は【パンシロントリム】です。
 
重篤な副作用はありませんが、人によって便秘、下痢、口渇などの副作用が出る場合があります。
 
極まれに、肝臓の重篤症状、倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色になるなどの症例があります。
 
 
 


 
 
・乳酸菌製剤【ビオフェルミン他】
 
腸内の乳酸菌を増やすことで、腸内環境を整える薬です。
 
副作用はありません。
 
抗生物質により死んでしまう腸内善玉菌を補うためや、抗生物質による下痢を防ぐために、いっしょに飲むことが多いです。
 
 
 
・下剤【製剤名:ラキソベロン、酸化マグネシウム他】
 

腸の運動を活発にしたり、便を柔らかくしたりする治療薬です。
 
一般的な市販薬名は【コーラックソフト他】です。
 
腸を強く刺激し、腸の動きを亢進させ排便に導く下剤(便秘薬)です。
 
効果は比較的緩和ですが、習慣性があり、長期間服用続けていると効かなくなってきます。
 
重篤な副作用はありませんが、腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴、腹部膨満感、皮膚 蕁麻疹、発疹等、肝臓 AST上昇、ALT上昇等の症例があります。
 
 
 
 
・抗コリン薬【製剤名:トランコロン、イリコロンM他】
 
腸の異常な運動を抑える治療薬です。

 
平滑筋の収縮を抑制し、鎮けい作用、鎮痛作用があるため、特に下痢や腹痛、交替型に有効です
 
依存性があり、長期的に多量の使用をした場合、体が薬に慣れるためやめにくくなります。
 
急に中止した場合、イライラしたり、強い不安、痙攣、不眠、幻覚、混乱などの症状が出てくる場合があります。
 
副作用として、口渇、便秘、尿が出にくい、動悸、目のかすみ、眼圧が上がる、頭痛、発疹、かゆみ、発熱、喉の痛み、全身倦怠感、嘔吐などのの症例があります。
 
 
・ガス減少薬【製剤名:ガスコン、ガスモチン他
 
腹部膨満感やガス症状に使います。
 
胃腸内に発生したガスを吸収する消泡作用と、それを排泄(はいせつ)する下剤作用がある薬です。
 

重篤な副作用はありません。
 
まれに軟便、胃部の不快感、下痢、腹痛、嘔吐、食欲不振の症状が出る場合があります。
 
 
 
 
 
 

副作用を理解する

過敏性腸症候群(IBS)では、医師の診断によって、様々な薬をその人それぞれの症状や体にあったもので処方されます。

 

 
 

過敏性腸症候群(IBS)の治療法

 薬は、症状に有効に緩和する効果がある反面、必ず副作用があることも理解しておく必要があります。
 
 
 また、他の病気がある場合や、他の薬との飲み合わせにも注意が必要です。
 
 
 薬を処方されたけど、何となく違和感を感じる、怖い、飲み続けるのが面倒だという方もおられると思います。  
 
 
 
薬だけに頼って過敏性腸症候群(IBS)を完治することを期待するよりも、この過敏性腸症候群(IBS)とあせらずに長く付き合う気持ちで取り組んで行く方が、効果があります。
 
 

 

過敏性腸症候群(IBS)の治療法

普段の食事をちょっとだけ気にかけて、副作用のない乳酸菌とオリゴ糖を摂り、腸内環境と体の調子を維持して、ときには薬の力を利用して、少しづつ改善していくことが大事になってきます。
 
 
 
実際は、治療をしても劇的に良くなることはなく、少しづつ効果が現れるのが普通です。
 

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